ウルストンクラフトの主張

ウルストンクラフトは理性についてこのように述べている。

「わたくしの意見では、真理の諸原理が生得のものであることは十分に立証された事実である。推論しなくてもわれわれはおおくの真理に同意する。われわれは真理の力を感じるのであって、人為的な詭弁だけが、徳へ向かうための本能的護衛として自然がわれわれにうえつけた感情を、にぶらせることができる。」つまり、人間の持つ理性とは生得のものだと言っているのだ。

この点ではルソーと一致している。ルソーは「エミール」において少年と少女に対する教育の仕方を分けるように主張しているが、これに対してウルストンクラフトは男女同じ教育をすべきだと主張している。

しかし、男女が同じ教育を受け同じ能力を持っていたとしても社会的に男性の方が有利である。

これに対してウルストンクラフトは、女性が結婚するにしても独身で自活していくにしても自立することが望めない女性の社会的立場を見出したのだ。