ウルストンクラフトの批判
次に、『人間の権利の擁護』・『女性の権利の擁護』について。ウルストンクラフトはフランス革命に対して否定評価を行ったバークに対して批判している。
バークの女性観は「小さいことと弱いことが美の本質そのものである。そして最高存在は、女性たちにもっとも卓越した美をあたえることにより、自然の強力な声で、かの女たちに、尊敬をかきたてるかもしれない精神的特性を、養成してはならないと命じている。」と主張している。
これに対してウルストンクラフトは「みずからを自立した人間ではなく客体としてつくりあげようとする女性観は、西欧近代社会の基本的構造、すなわち私有財産、階級社会を永続化しようとする思想と不可分の関係にある」とみなした。
そこで、ウルストンクラフトは男女の人間形成の目標を同一にすること、私有財産に基礎をおく不平等な社会を改革しなければならないと考えた。